特別な日にプレゼントされた鉢植えの胡蝶蘭は、美しいラッピングと一緒に、開花している素敵な状態で届くことがあります。
届いた後の正しい扱い方についてお困りではないでしょうか。
適切な置き場所、花がどれくらい持続するか、水やりの仕方、日光の必要性、花が終わった後の対処法など、さまざまな疑問があると思います。
この記事では、プレゼントされた胡蝶蘭の適切な世話の方法について詳しくご紹介します。
美しい胡蝶蘭を長く楽しむための、簡単なお手入れのポイントをご説明します。
届いた胡蝶蘭をまずは飾って鑑賞
包装された箱から取り出し、花を守る素材を取り除いた後、ラッピングはそのままにして最も美しい状態で飾って、花の美しさを存分に楽しんでください。
初めの1週間は特にお手入れの必要はありません。この期間中、水やりは不要です。
胡蝶蘭の花は通常1ヶ月以上持続します。花を保護する材料がある場合は取り除き、鉢全体を覆う透明フィルムがあれば、蒸れを防ぐために外してください。鉢を覆うラッピングやタグはそのままで問題ありません。
最適な場所・避けるべき場所
最適な置き場所は日当たりの良い窓辺です。
避けるべき場所は以下の3点です。
- 屋外
- 直射日光が当たる場所（室内の窓越しでも）
- エアコンの風が直接当たる場所
1週間楽しんだ後の胡蝶蘭の基本ケア
最初の1週間は鑑賞期間として、その後、胡蝶蘭の基本的なお手入れを開始しましょう。まずは鉢を覆っているラッピングを取り除き、植物にとって大切なケアを行います。
胡蝶蘭を美しく保つための2つの要点は以下の通りです。
- 水やり：過湿にならないように気を付ける
- 配置：直射日光とエアコンの風を避け、温かい室内に置く
水やりの方法
胡蝶蘭は過湿を嫌います。水やりの頻度は季節によって異なり、夏は週に1回、春と秋は10日に1回、冬は2週間に1回程度が目安です。1株あたりコップ1杯の水を植込み材が湿る程度に与えます。
水やり前には鉢の底の状態をチェックしましょう。鉢底に穴があるか、鉢の中にビニールポットが何個あるかによって、水やりの方法が変わります。
鉢の状態チェックと水やり
- 鉢底の穴の有無：穴がある場合はそのまま水やりが可能です。
- 鉢の中の状態：ランが直接鉢に植えられているか、ビニールポットが1つあるいは複数あるかを確認します。
- 水やり：何も覆っていない場合は直接水をやります。ヤシガラなどで覆われている場合は、水やり後に再び覆うことで乾燥を防ぎます。
- 鉢底に穴がない場合：ビニールポットを取り出して水やりをし、その後元に戻します。
- ビニールポットが複数ある場合：取り出して個別に水やりをすると良いでしょう。
水やりには細口のジョウロを使用すると便利で、半透明で目盛りが付いていると肥料の希釈も簡単に行えます。
胡蝶蘭の理想的な置き場所
胡蝶蘭は冷えに弱いため、年間を通じて適切な環境を提供することが重要です。日当たりが良く、直射日光やエアコンの風が直接当たらない室内の場所、例えば窓辺などが理想的です。
落ちた花の処理
胡蝶蘭の花は、通常1ヶ月以上咲き続け、蕾がある場合は枝の基部から順に咲きます。最初に咲いた花が次第に萎れ始めたら、枯れた花を取り除いてください。
肥料の使用
開花中の胡蝶蘭には、追加の肥料を与える必要はありません。
花が終わった後の花茎の処理
胡蝶蘭の花が終わったら、支柱を取り除き、花茎を株元近くで切り取ります。また、全ての花が咲く前に花茎を早めに切ると、再び花が咲く可能性があります。
花茎をいくつかの節が残るように切ると、新しい芽が出て再び花を咲かせることがあります。ただし、株のエネルギーを考慮し、枝先の蕾が膨らみ始める前に切ることが必要です。
切り取った花茎は、切り花として花瓶に活けることができます。
まとめ
胡蝶蘭は、祝い事や贈り物としてよく選ばれる鉢花です。その美しさから多くの人に愛されていますが、正しいお手入れ方法がわからないこともあるかもしれません。
この記事では、胡蝶蘭の鉢を受け取った後の手入れ方法について詳しく説明しました。
開花している間の胡蝶蘭の世話は、難しいことはありません。この記事を参考に、適切な水やりと置き場所を心がけることで、贈られた美しい花を長く楽しむことができます。
