夏から秋の始まりに蒔く、おすすめの花の種6選:次の季節へのガーデニング計画

ガーデニング

夏が深まる時期は、秋から冬、そして春に向けてのガーデニング準備に最適な種まきの時期です。

今回は、7月から9月にかけて蒔ける、育てやすく人気のある6種類の花の種をご紹介します。

  1. ハボタン
  2. コスモス
  3. キバナコスモス
  4. パンジービオラ
  5. ストック
  6. カーネーション

これらの植物は秋になると園芸店で苗として見かけますが、自分で種から育てる楽しみもありますよ。では、これらの花の種まき方法

について詳しく見ていきましょう。

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夏から秋にかけて蒔く花の種類6選

それぞれの花の種まきと開花の時期、そして育てる際のポイントをまとめました。

  1. ハボタン: 種まきは7月頃。秋までに成長し、寒さにも強い。
  2. コスモス: 秋咲きは7-9月、夏咲きは4-6月の種まき。秋咲きは10-11月、夏咲きは4-8月に開花。日光を好み、育てやすい。
  3. キバナコスモス: 4-7月頃に種まき。6-10月頃に開花。育てやすく、日光を好む。
  4. パンジービオラ: 8月中旬から10月初旬に種まき。11月から翌年5月に開花。寒さに強く、日光を好む。
  5. ストック: 8-10月頃に種まき。11月から翌年4月に開花。直根性で霜よけが必要。
  6. カーネーション: 9-10月頃に種まき。翌年の4-6月に開花。日光を好む。

ハボタン栽培方法

ハボタンは冬の風景を明るく彩る美しい植物です。その栽培プロセスは、種まきから間引き、ポットへの移植、そして最終的な植え付けというステップで進みます。

  1. 種まき時期: 7月頃が最適。晩秋の寒さで葉色が変わるため、それまでに成長させることが重要です。寒冷地では、6月中旬に早めの種まきを行います。
  2. 種からの発芽: 種を育苗箱に蒔くと、2~3日で発芽します。発芽するまでは日陰に置き、発芽後は日当たりの良い場所に移します。
  3. 間引き: 発芽後、数回にわたって間引きを行い、元気な苗を育てます。
  4. ポットへの移植: 本葉が3~4枚になったら、2.5~3号のポットに移植します。苗が小さい場合は、より大きなポットへの再植え替えがおすすめです。
  5. 定植: ポットに移植後、葉が広がり根が見えたら、鉢や地植えでの定植を行います。

コスモスの栽培方法

コスモスには夏咲きと秋咲きの種類があり、種まきから花が咲くまで約2~3ヶ月かかります。秋咲き種の種まきは7月から9月に行います。

夏に蒔かれた秋咲き種は、草丈が低めになり、遅く蒔くほどさらにコンパクトに育ちます。

コスモスの種まきは、育苗箱やビニールポットを使用して育苗し、その後定植するか、直接花壇やプランターに蒔くことができます。

  1. まき床の準備: 容器を使用する場合は、用土を入れます。直接まく場合は、緩効性肥料を混ぜ、土をよく耕します。
  2. 種の蒔き方: 1か所に2~3粒ずつ蒔きます。ビニールポットでは1ポットに2~3粒、育苗箱や直接まきでは、15cmの間隔をあけて蒔きます。細長い容器やスペースでは筋まき、広い場所ではばらまきも適しています。
  3. 土を薄くかける: コスモスは光を好む種子なので、薄く土をかけて光が届くようにします。
  4. 水やり: 均一に水をかけ、土が乾かないように管理します。
  5. 間引き: 播種後約3日で発芽します。本葉が4~5枚になるまで間引きを行い、良い形の苗を残します。
  6. 定植: 本葉が5~6枚になったら、定植を行います。秋咲き種の場合、株間は約10cmにします。

キバナコスモスの栽培方法

キバナコスモスは夏から秋にかけて黄色、オレンジ、深紅色の花を咲かせる美しい植物です。

種まきは4月から7月が適期で、高温でも発芽しますが、早すぎると発芽が鈍くなります。育苗箱やビニールポットを使って育てた後、花壇やプランターへの定植が可能です。

種から2〜3ヶ月で開花し、時期をずらして蒔くことで、開花期を延長できます。

  1. まき床の準備: 容器を使用する場合は、用土を充填します。直まきの場合は、肥料を混ぜて土を耕します。
  2. 種まき: 点まきする場合、1箇所に2〜3粒をまきます。ビニールポットでは1ポットに2〜3粒、15cm間隔で3〜4粒ずつです。筋まきやばらまきも適しています。
  3. 土をかける: 好光性のため、薄く土をかけます。
  4. 水やり: 均一に霧吹きで水をかけます。
  5. 間引き: 発芽は播種後約10日。本葉が3〜4枚になるまでに間引き、元気な苗を選びます。
  6. 定植: 本葉が5〜6枚になったら定植します。株間は約20cmです。

パンジービオラの栽培方法

パンジービオラは秋から春にかけて長期間咲く花です。種まきに最適な時期は8月中旬から10月初旬ですが、20℃以下の温度が必要です。

20℃以下に調節できる室内で管理すれば、早めの種まきで年内の早い開花が可能です。

10月以降に蒔くと年内の開花はなく、春に開花します。

  1. 種まきの準備: 用土を2号ビニールポットやプラグトレイに入れます。
  2. 種をまく: 2号ポットでは2粒、プラグトレイでは1粒をまきます。種が細かいため、ピンセットや竹串が役立ちます。
  3. 土をかける: 好光性のため、薄く軽くかけます。
  4. 水やり: 霧吹きでやさしく水をかけます。
  5. 発芽管理: 1週間で発芽し、日当たりの良い場所に移します。
  6. 肥料: 本葉が出始めたら、薄めの液体肥料を週に1回与えます。
  7. 間引き: 1ポット1本になるように間引きます。
  8. 鉢上げ: セルトレイで育てた場合、1ヶ月後に大きいポットへ植え替えます。
  9. 定植: 種まきから2ヶ月後に庭や鉢に定植します。

ストックの栽培方法

ストックは春に咲く、甘い香りの特徴を持つ花です。この花の種を8月から9月に蒔けば、その年のうちに開花が期待できます。

適切な発芽温度はおよそ20℃です。そのため、高温の8月から9月中旬は、比較的涼しい室内での育て方が推奨されます。ただし、9月下旬以降になると発芽率は上がりますが、その年のうちに花を見るのは難しくなります。

ストックには、一重咲きと八重咲きの2種類があり、ボリュームのある八重咲きは特に人気です。ただし、八重咲きの種を蒔いても、ストックの特性上、一重咲きと八重咲きが混在して出るため、発芽後の苗を選別する必要があります。

  • 一重咲き: 成長が遅めで、色が濃く、小さく丸い葉を持つ
  • 八重咲き: 成長が早く、色が薄く、大きく、葉先に切れ込みがある
  1. 育苗箱やビニールポットに土を入れて種を蒔きます。
  2. ビニールポットでは2~4粒ずつ、育苗箱ではばらまきが良いでしょう。
  3. 土を薄くかけ、霧吹きで優しく水やりをします。
  4. 播種後3~4日で発芽しますので、約1週間後に一重咲きと八重咲きを選別し、必要なものだけを残します。
  5. 本葉が3~4枚育ったら、育苗箱からビニールポットへ移植します。
  6. 蕾がついたら、鉢や地植えへの定植を行い、株間は15cm程度にします。
  7. 分枝する種類の場合は20cm以上空け、緩効性肥料を混ぜた土で植えます。

カーネーションの栽培方法

カーネーションは通常挿し木で増やされますが、種からも栽培が可能です。種蒔きの最適時期は9月から10月で、適した温度は約20℃です。

カーネーションの種は非常に小さく、生じる芽も微小です。そのため、苗を十分に成長させるには、成長段階に応じて数回の移植が必要になります。種蒔きから始まり、間引き、移植、最終的な定植までのプロセスを踏みます。

  1. 種蒔き: 育苗箱やプラグトレイ(50穴、72穴程度)に土を入れて種を蒔きます。容器での種蒔きは、すじまきやばらまきが適しています。種の間隔は1〜5cmが理想的です。
  2. 土の上に薄くかける: カーネーションの種は好光性なので、発芽のためには光が必要です。そのため、土は薄くかけます。
  3. 水やり: 種が流れないように、やさしく水を与えます。霧吹きが最適です。
  4. 間引き: 種蒔きから約7〜10日で発芽します。最初の間引きは芽がそろった頃に行い、次は本葉が出始めた時点で行います。本葉が3〜4枚になる頃には、1本立ちになるように間引きます。
  5. 移植: 本葉が3〜4枚になったら、一回り大きい容器に移植します。例えば、育苗箱でのばらまきから2.5号ポット、その後3号ポットへと移植します。
  6. 定植: 本葉が6枚程度になると、鉢や地植えでの定植が適しています。季節や開花の状況に応じて鉢の場所を変えることが推奨されます。

夏の種蒔きで注意すべきポイント

夏に蒔く植物の種に関する管理の共通ポイントをご紹介します。

  • 置き場所: 発芽するまでの間は日陰で保ち、その後は日当たりが良く、風通しの良い場所で育てましょう。日光が不足すると植物が伸びすぎる恐れがあります。風通しの良い場所は病気や害虫を予防する効果も期待できます。
  • 水やり: 発芽までは土の乾燥に注意し、発芽後は土が乾いたら水をあげます。ただし、乾燥させすぎないよう注意が必要です。地植えの場合は、必要以上の水やりは避けましょう。
  • 用土: 新しい用土の使用をお勧めします。暑い時期の種蒔きでは、新しい用土の方が細菌のリスクが低く、元肥が含まれている花用培養土が便利です。
  • 植え替え: 徒長している苗は植え替え時に深めに植え、日光がたっぷり当たる場所で栽培することが重要です。

まとめ

この記事では、7月から9月に種蒔きが可能な6種類の植物をご紹介しました。

  1. ハボタン
  2. コスモス
  3. キバナコスモス
  4. パンジービオラ
  5. ストック
  6. カーネーション

これらは比較的育てやすく、親しみやすい植物です。種から育てると手間はかかりますが、育てる過程での喜びや愛着が深まり、ガーデニングの楽しみが増えます。

ぜひ種からの栽培に挑戦してみてください。初夏から秋にかけて種を蒔く植物は、比較的育てやすいため、ガーデニング初心者にもおすすめです。

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