夏のバラ剪定、するべきか否か?答えはシンプルです。「するもよし、しなくてもよし」です。
特に四季咲きバラの場合、①枝が高く伸びていて、②株が元気な状態であれば、夏剪定を行うと秋の花が美しく咲きそろう可能性が高まります。
ただし、剪定を行わなくても秋には花は咲きますが、完全には咲きそろわないかもしれません。ここでは四季咲きバラの夏の剪定方法についてご紹介します。
四季咲きバラの夏剪定のポイント
春から初冬にかけて何度も花を咲かせる四季咲きバラは、夏に剪定が可能です。一方、一季咲きバラやつる性のバラは夏の剪定が不要で、冬に剪定を行います。
四季咲きバラは春から花が咲き続け、枝が長く細く伸び、花は伸びた枝の先端に咲きます。その結果、樹形が乱れ、花が小さくなり、観賞しにくくなることもあります。
夏の剪定は、長く伸びた枝を切り戻し、樹形を整え、秋に咲く花をより豊かにするために行います。
ただし、強く剪定すると株にダメージを与え、秋の花が咲きにくくなることもあるため、剪定は慎重に行うか、必要に応じて控えるのが良いでしょう。
夏のバラ剪定の要点まとめ
- 剪定を行う場合: 四季咲きバラで、弱っていない場合。樹形を整え、秋に美しい花を楽しむために剪定します。これにより、秋には見やすい高さで大きな花が咲きそろいます。
- 剪定を行わない場合: 葉が少ない場合や、夏に花が咲いた後の自然な樹形を楽しむ場合。剪定せずに秋の花を楽しむことができます。
夏のバラ剪定ガイド
剪定の適切な時期
夏のバラ剪定は、最も暑い時期が過ぎた8月末から9月初旬に行うのが理想です。新しい枝が成長して花を咲かせるためには約1.5ヶ月の時間が必要です。そのため、9月10日頃までに剪定を完了することが望ましいです。
剪定の方法 手順
バラの剪定時には、以下の手順に従います:
- 枝の高さを決定する。
- 5枚葉の上、新芽のある部分で枝を切ります。
- 活かしたい新芽の方向を考慮して切断します。 全体の樹形を見ながら、切りすぎないように気をつけましょう。
秋の花を美しく咲かせる剪定のポイント
- 切る高さ:二番花が咲いた枝の半分程度を目安にし、三番花は基部で切り落とします。株がそれほど高くない場合は、三番花が咲いた枝の半分程度で切ると、植物にかかる負担が少なくなります。
- 切り方:5枚葉の上で切り、芽が出る部分を数ミリ上で切断します。
- 芽の向き:内側よりも外側に向いた芽を残すことで、枝が重なりにくくなります。
- 全体のバランス:全ての枝を均等に剪定し、成長と開花を均一に保ちます。三番花が残っていても剪定します。
剪定後の肥料の与え方
剪定後には、秋の花のためにバラに肥料を与えます。緩効性のバラ用肥料が適していますが、速効性の化成肥料と有機肥料の混合でも良いでしょう。
肥料は土にすき込むようにして施します。鉢植えバラには固形の置き肥が簡単で効果的です。
夏季におけるバラの剪定についてのまとめ
この記事で、夏季に行うバラの剪定手順について詳しくご案内しました。特に四季咲きバラにおいて、よく伸びた枝を持つ株は、適切な剪定を施すことで、秋に華やかな花を咲かせる助けとなります。剪定に最適な時期は、夏の強烈な暑さが和らぎ始める8月末から9月初旬にかけてです。この時期を逃すと、秋の涼しい季節に間に合うように花が咲かない可能性が高くなります。
しかし、夏の剪定が必ずしも必要というわけではありません。剪定を行わなくても、花は小さいながらに咲くため、剪定を行うか否かはその時の気候やバラの状態に応じて判断するのが良いでしょう。
夏の終わりが近づき、秋に咲くバラの魅力を楽しみにしている方々も多いはずです。秋のバラはその優美な姿と香りで、私たちの心を引きつけます。